この冬は、全国的に記録的な暖冬。
スキー場などで雪が少ない!という嘆きの声が聞こえる一方、いつもの冬よりは日中の寒さがしのぎやすい、と安心している人も多いのではないのでしょうか。
そんな中、ひたひたと迫っているのが、花粉症の季節です。
暖冬が花粉の飛び方に影響するのかどうか、気になるところですね。今回は、これまで発表されているこの春の花粉飛散予測をみていきます。
目次
スギ花粉の飛び始めは、例年並みかやや早め
日本気象協会、2020年の春の花粉飛散予測を発表 https://t.co/XpO50vQIZd #日本気象協会 #花粉 pic.twitter.com/lF3YCvy4qJ
— Travel Watch (@travelwatch_jp) January 22, 2020
1月22日に、日本気象協会が「2020年の春の花粉飛散予測」を発表しました。
それによると、まずスギ花粉が飛び始める時期の予測は、東京や福岡が2月10日頃、名古屋や大阪が2月21日頃、仙台が2月24日頃、などとなっています。おおむね、例年並みかやや早い時期から飛び始めます。
なお、関東地方や近畿地方では、わずかながらスギ花粉の飛散が確認されているところもあるとのこと。花粉が気になる人は、ちょっと鼻がムズムズッとしたら早めに対策をした方がよいでしょう。
また、スギ花粉の飛散のピークは、東京は2月下旬から3月下旬、大阪は3月上旬から中旬と予測されています。東京のピーク時期は、例年よりも長めになるので、花粉情報を気にする日々が続きそうです。
花粉の飛散量は、多くの地方で昨年よりも少ない見込み
1000RT:【控え目】都内の花粉、今春の飛散は「例年の6割程度」の見込みhttps://t.co/9kKEEmHYSP
東京都が今春のスギとヒノキの花粉予測を発表。地域別では区部が例年の7割、多摩地域が例年の5割程度にとどまると予想。 pic.twitter.com/BrKUczltpL
— ライブドアニュース (@livedoornews) January 17, 2020
花粉の飛び始めが早そうだということで、では全部でどれくらい花粉が飛ぶのだろう?というのも気になるところです。
東京都が1月16日に発表した、東京都内でのスギ・ヒノキ花粉に関する飛散予測では、飛散花粉の総数は東京23区だと「例年の7割、昨年春の6割程度」、多摩地域だと「例年の5割、昨年春の7割程度」となっています。つまり、例年や昨年春よりも少ない、という予測です。
全国的にも、花粉の飛ぶ量は少なめの予測です。日本気象協会の予測では、関東・甲信地方よりも西側は、例年に比べても、昨年のシーズンに比べても少ない見込み。
特に近畿・中国・四国・九州地方は、昨年のシーズンよりも「非常に少ない」という予測になっています。これらの地域に住んでいる人には朗報かもしれません。
花粉のシーズンになったら、リアルタイムの飛散状況をチェック!
【花粉が気になる方へ】
環境省花粉観測システム(愛称:はなこさん)を稼働中!
全国120地点の花粉飛散状況をリアルタイムでお届けします。#花粉 #花粉症 #はなこさん https://t.co/vjfr56ypuX pic.twitter.com/Jaig1F3CsK— 環境省 (@Kankyo_Jpn) April 3, 2019
花粉のシーズンになると、いざ外出という時に、外で花粉がどのくらい飛んでいるのかはとても気になるところですね。
森の中だと、まるで山火事の煙のように花粉が飛び散っている様子が見えることがありますが、都会では、パッと景色を見ただけではよく分かりません。
そんな時に便利なのが、リアルタイムの花粉飛散状況を公開しているサービスです。
例えば、環境省では花粉シーズンになると、「はなこさん」という愛称でリアルタイムの花粉観測情報を公開しています。
今年も、2月1日から全国各地の観測点での情報提供が始まる予定です。
民間会社でも、ウェザーニュースが独自の観測機をもとにした花粉情報の公開を行っていて、今年もリアルタイムの観測情報と飛散予想の公開がすでに始まっています。
ほかにも、シーズン入りとともに花粉飛散の情報を公開するサービスがあります。
もちろん、花粉は風に乗って飛んでくるし、雨の日にはあまり飛ばない傾向があるので、いつも見ている天気予報のチェックも重要。とにかく、気の抜けない毎日になりそうです。
環境省花粉観測システム(はなこさん)
http://kafun.taiki.go.jp/
花粉飛散が少ない地域へ移動する、「避暑」ならぬ「避粉」も
北海道に来るとき、花粉は無くて快適だと聞きました😂😂😂😂😂😂
3年目でついにシラカバ花粉に👽👽👽💦💦💦 pic.twitter.com/kt1ixp94CU
— ほくにゃん (@hoku_momin) May 5, 2019
真夏の暑い時期に、涼しい場所へ旅行して暑さを避けることはよく聞きますね。
これは「避暑」です。
ならば、花粉を避ける旅行だってあっていいじゃないか?ということで、最近は、「避暑」ならぬ「避粉」が目的の旅行が密かな人気を集めています。
これはどういう旅行かというと、花粉が飛ぶシーズンに、花粉があまり飛んでいない地域へ行くものです。実際に、この時期に「花粉を避ける」ことを前面に押し出したツアーを企画している旅行会社もあるほどです。
そんな「避粉地」として人気なのは、北海道と沖縄。どちらも、もともと観光地としては有名ですね。それに加えて、春の花粉シーズンにスギやヒノキの花粉がほとんど飛ばないことでも人気の旅行先となっています。
なぜ花粉がほとんど飛ばないかというと、北海道や沖縄は、気候の関係でそもそもスギやヒノキがほとんど生えていないからです。
ただし、北海道の場合は注意が必要です。北海道では、4月から6月にかけてシラカバの花粉が飛びます。これが花粉症を引き起こす可能性があるので、油断はできません。
まとめ
これから先、花粉症持ちの人にとっては、花粉情報をチェックしたり、マスクを用意したり、と毎日が辛い季節です。
症状によって対策はさまざまですが、大事なことは、本格的に花粉が飛び始める前の準備です。
シーズン入りにはまだもうちょっと時間があるので、今のうちに準備できることはしておいて、つらい季節を乗り切りましょう!