今年も残すところあとわずかとなりました。
年末年始、あちこちへ出掛ける計画を立てている人も多いのではないでしょうか?
特に、大晦日から元日にかけては、カウントダウンイベントあり、初詣あり、初日の出見物ありと、夜中から出掛けよう!という用事がいろいろありますね。
そんな時に、何かとお世話になるのが交通機関の「終夜運転」です。
年に一度、年またぎの時期に地味に生活を支えている「終夜運転」について、今回はみていきましょう。
首都圏の終夜運転、東京都心は地下鉄全路線が実施
【大晦日 終夜運転のお知らせ】
大晦日から元旦にかけて今年も一部路線では終夜運転を行います。中央線は東京〜高尾間で20〜55分間隔で終夜運転を行いますので、初詣などのお出かけの際にはぜひご利用ください。なお、年末年始12/28〜1/5は土休日ダイヤで運転します。https://t.co/e3Sgnk8F70 pic.twitter.com/fRqSPr0WQD
— 中央線が好きだ。【公式】/ JR東日本八王子支社 (@chuosuki) December 27, 2019
まず、首都圏の終夜運転の予定はどうなっているでしょうか?
東京の都心、山手線の内側ではJRや地下鉄の全路線が終夜運転を予定しています。
都心エリアでは、明治神宮や浅草寺といった有名な神社やお寺への初詣客が多いですし、東京ドームや代々木第一体育館では大規模なカウントダウンコンサートが行われていて、会場からから帰るお客さんもかなりいますね。
そんな中で、電車が動くのは嬉しいお知らせです。
また、都心から郊外へ向けて初詣や初日の出見物の人のための臨時列車も運転されます。
東京メトロ千代田線から小田急線へ直通する特急ロマンスカー「メトロニューイヤー号」、都営地下鉄浅草線から京急線へ直通する「初日号」などがあります。
一年最初の日にちょっと遠出したいという人にはおすすめです。
関西圏では、近鉄特急が終夜運転で初詣客輸送
四日市の終夜運転の時刻表
今気づいたけど四日市から大阪方面行くには中川で乗り換えないといけないらしい。 #近鉄 pic.twitter.com/RhjNQxYY4L— すんき【近鉄名古屋線】 (@sunki_KINTETSU) December 24, 2019
終夜運転は首都圏だけではありません。
沿線に神社仏閣を抱えている大都市圏の鉄道各社を中心に、終夜運転が予定されています。
中でも特徴的なのが、名古屋から大阪にかけての広い範囲に路線網を持つ近鉄電車です。
近鉄の沿線には伊勢神宮や橿原神宮、東大寺をはじめ知名度抜群の初詣スポットが数多くあります。
そこで近鉄では終夜運転の中に、有料の特急列車も入っています。
しかも大阪地区と伊勢地区との間では、深夜から早朝の時間帯でも30分間隔で特急が運転されるという日中並みの本数。
それだけ利用客が多いということですね。
また、九州では、「令和」で盛り上がりを見せた太宰府天満宮へのアクセスとして、西鉄電車が終夜運転を実施。
JR九州は、長崎県にあるハウステンボスでのカウントダウンイベントから帰る深夜の時間帯に、特急「ハウステンボス」号を博多駅まで臨時運転します。
終夜運転を使う時に注意したいこと
銀座線終夜運転。始発の浅草駅の時点で満員積み残しあり。渋谷行は約20分間隔だが前の列車での積み残し分だけで次の列車も通勤並み満員になる。冷房送風もしていた。 pic.twitter.com/s2KnM1Iu0g
— sou16 (@sou16) December 31, 2015
普段走っていない時間帯に運転されているので、とても便利な終夜運転。
でも、使う時には注意しておかなければいけないことがあります。
まず、ほとんどの路線で、運転本数がいつもよりも極端に少なくなることです。
JRでいえば、東京の山手線が約12分間隔、大阪の大阪環状線が約15分から30分間隔の予定になっています。
どちらの路線も、日中は待たずに乗れる感覚がありますが、それに比べるとかなり間隔が空きます。
なので、場合によっては、電車がいつも以上に混雑しています。
最悪の場合、到着した電車がぎゅうぎゅう詰めで乗れないことも想定した方がよいでしょう。
また、いくつかの路線を乗り継いで移動しようとする時に、いつもと違って接続がうまくいかない場合があります。
あらかじめ時刻が発表されていれば、事前に調べておくとよいでしょう。
地下鉄銀座線は渋谷駅移転工事で区間運休、要注意!
銀座線が、今日(28日)から6日間連続で、一部区間で終日運転見合わせとなっています。
渋谷駅施設工事に伴う計画的な運休で、折り返し駅の表参道駅などでは、通常見られない表示がなされています。 pic.twitter.com/o9HTry6rXA— 鉄道コム(総合) (@tetsudo_com) December 28, 2019
ここまでは、「いつもなら運転されていない電車が運転されている」話を紹介してきましたが、この年末年始は、逆に「いつもなら運転されている電車が運転されない」というところがあります。
しかも、東京のど真ん中、東京メトロの地下鉄銀座線です。
銀座線は、渋谷・銀座・日本橋・上野・浅草を結ぶ路線。
沿線にはお寺や神社、デパートが多いので、年末年始はいつもなら多くの利用客で賑わいます。
ところが、この年末年始は、12月28日から1月2日までの間、渋谷-表参道間と青山一丁目-溜池山王間で区間運休します。
なぜかというと、渋谷駅の再開発で駅が移転するからです。
これまではデパート(東急百貨店東横店)の3階に渋谷駅のホームがありましたが、デパートの建物を取り壊して新たに高層ビルを建てるので、駅の位置を移すことになりました。
深夜の営業していない時間帯だけでの工事では移せないので、やむを得ず、6日間の区間運休となりました。
普段はほんとうに便利な路線ですが、いざ運休となると不安な気持ちになるもの。
必ず、事前に迂回ルートなどを確認しておきましょうね。
まとめ
今回は、終夜運転についてみてきました。
いつもと違う日常が訪れる年末年始、中でも大晦日や元日は毎年特別なものがあります。
そんな時のお出掛けでお世話になる終夜運転も、やはり特別な運転なので、使う時には注意が必要というもの。
縁起担ぎのためのせっかくのお出掛けが縁起でもないことにならないよう、あらかじめ準備をしっかりとしておきたいものですね!