outという40過ぎの既婚者(男)です。
我々40代既婚者が仕事を終え、家に帰ってゲームをやるには体力的にも精神的にも、何より時間的に厳しかったりします。
残念ながらハードなアクションや複雑なシステムに耐えられるだけの力も、疲れて帰って来た我々には残っていません。
そんな脆弱プレイヤーと化した我々には、ボケーっとプレイが出来て、日々の様々なストレスから逃避できる作品がピッタリではないかと思います。
尚且つ、オススメするならば郷愁効果も期待できるSFC作品が相応しいのではないかと考え、作品を選ばせて頂きました。
忙しい毎日を送っているであろう同世代に、一時でも現実を忘れる時間を作るお手伝いとなれば幸いです。
目次
オススメSFCソフト第1位『ドラゴンクエスト Ⅲ』

『ドラゴンクエスト Ⅲ』
言わずと知れた伝説的ソフト。
我々40代はFC版を寝る間も惜しんでプレイしたものです。
本作はそのSFC移植版。
FC版を何十回もプレイした40代にとって、ドラクエⅢはもはや自分の血となり肉となっているいわば体の一部のような感覚のゲームでしょう。
それゆえに今更…って感じに移植版を未プレイな方が多いのではないでしょうか。
しかし、自分の体の事を分かっているようで分かっていないのと同じかもしれません。
一度騙されたと思ってSFC版をプレイして下さい。
FC版を熟知している方ならば、「さぁゲームやるぞ」と気構えすることなくスタートボタンを押せるはずです。
勝手知ったる自分の体の一部なのですから。
基本は変わってはいませんが、FC版を知っているからこそ気付く驚きをプレイ中に随所で感じることでしょう。
30年前の自由でお気楽だった頃を懐かしく思い出しながらプレイして頂ければと思います。
またネタバレになりますけれど、隠しダンジョンと隠しボスというお楽しみがSFC版にはありますよ。
オススメSFCソフト第2位『糸井重里のバス釣り No.1』

『糸井重里のバス釣り No.1』
作品名からも分かる通り、糸井重里監修のバス釣りゲーム。
この作品は仕事で嫌なことがあった時、嫁と無言のケンカ状態の時など、このまま何処か遠くに行きたいなぁ…でも出来ないなぁ…という日にこそプレイして頂きたい就寝前ゲームです。
赤星湖という架空の湖でバス釣りを楽しむいわば釣りゲーなのですが、特筆すべきなのはそのリアルな「空気感」。
実際に湖に行ったことがある方ならわかると思いますが、現場は意外と広く、寒々しさを感じるものです。
このゲームはそれを忠実に再現しています。
バス釣り自体も相当にリアルさを追求しており、釣り好きを唸らすゲーム。
しかし現実を逃避して赤星湖を訪れるのですから、ただ静かに釣竿を淡々と振り続けるだけでもいいのです。
そこには日頃の喧騒を忘れさせてくれる静けさがあります。
朝の肌寒さや夕暮れを感じながら黙々と竿を振る。
ルアーを投げてバスがかかるまでBGMもありません。
静かに静かにバスの喰いつきをただ待つのです。
ヘッドホンを釣竿代わりに装着して湖面に向かって頂きたい。
尚、「バスを釣ってやる」なんて間違っても思ってはいけません。
「釣れたらいいな」くらいの気持ちで赤星湖に向かうのが精神的に良いでしょう。
オススメSFCソフト第3位『ポピュラス』

『ポピュラス』
超有名なリアルタイムシミュレーションゲーム。
自分が神となって民を導き、敵対する神を崇拝する民を滅亡させる壮大な内容。
40年も生きていれば「自分以外、いなくなっちまえばいい」とか、イデオロギーの違いから「あんな国、無くなっちまえばいい」など物騒なことを思ったことは一度や二度じゃないはず。
そんな破壊的衝動を補完し、尚且つ悔い改めることさえ考えさせてくれるのが『ポピュラス』です。
やることは至ってシンプル。
神の御業を行使して民を増やすだけ。
リアルタイムですからある程度のスピードは必要ですがプレイするにあたって身構えるほどではありません。
コーヒー片手に毎日一面ずつプレイしていくと良いと思います。
ただ、自分の民と敵の民になんら特別な違いはありません。
敵側であれ、自分が行使した御業によって家を失い消えていく民を見ているときっと複雑な気持ちになるでしょう。
しかし、自分の民も敵の神に御業を行使され消えてもいくのです。
「怒り」「同情」「罪悪感」この報復ループを繰り返すことでしか繁栄を築けない自分(神)と民に達成感を感じるか失望感を感じるかはあなた次第。
オススメSFCソフト第4位『ときめきメモリアル~伝説の樹の下で~』

『ときめきメモリアル~伝説の樹の下で~』
いわずと知れた恋愛シミュレーションゲーム。
きらめき高校を舞台に3年間の学生生活を体験する妄想恋愛ゲームの金字塔。
自分の子供が学校行事に追われている姿を見た時など、ふと過去を懐かしく思い出すことってありますよね。
そんな時、もしあの子に告白したらどうなってただろうとか、一度や二度は妄想したことがあるはず。
しかし、どうあがいても過去に戻る事は出来ないのですから、せめて就寝前のひと時だけでも学生に戻ってみるのはいかがでしょう。
40歳を過ぎた今『ときめきメモリアル』をプレイすることで、若い頃と違い女性への欲望が身体的なものから、より精神的なものへと変化している自分に気付くかも。
しかし、ゲームとはいえ現実同様に必ずしも女の子と恋愛関係が築けるとは限りません。
卒業式の日に伝説の樹の下で女の子が待っているかどうかは全て3年間の生活にかかっています。
そういった部分はちょっと世知辛いものがありますが、好きな女の子の態度や顔色ひとつに一喜一憂する甘酸っぱい青春の日々にトリップする時間を与えてくれる本作は、薄汚れた社会を生きる我々オッサンにとって、一服の清涼剤となるでしょう。
オススメSFCソフト第5位『牧場物語』

『牧場物語』
ゼルダの伝説と並ぶ、箱庭系ゲームのパイオニア的作品。
牧場経営シミュレーションとはいうものの、経営に必要な細かな計算などはほとんどなく、一貫して「ほのぼの」をつらぬいています。
とはいうものの、仕事から帰って来て経営シミュレーションでは「なんだよ、ゲームの中でも仕事かよ」と辟易する方もいるかもしれません。
しかしこのゲーム、牧場経営をほったらかそうがキッチリこなそうが自由です。
実は牧場経営というよりも、人生シミュレーションといった方がしっくりくるゲームなのです。
これといって明確な最終目的が提示されてもいませんから、自分で目的を選べるわけです。
自堕落でダラダラした生活を送るもよし、猛烈に働いて結婚し子供を持つまで頑張るもよし、全て自分次第。
現実とは別の人生を「ほのぼの」送ることが出来る『牧場物語』は、40歳を越えていろんな意味で先が見えてきた今だからこそ、味わい深く感じられて楽しめるのではないでしょうか。
まとめ
40歳越えの既婚者(男)に向けて紹介したこの5作品はいずれも有名どころであり、発売当時にプレイした方も多いと思います。
しかし、20年以上経過した今とではプレイ後に受ける印象や感想はきっと変わっているでしょう。
そこに自分の成長や変化を感じ取れるかもしれません。
忙しい日々を過ごす中、ほんのチョットの時間を現実逃避に充てるのに持って来いの作品を選びましたので是非プレイしてもらいたいと思います。
尚、アクションゲームを選ばなかったのは、現実逃避どころか「老い」を感じさせてしまうのではと危惧したからです(笑)