開店祝いや誕生日などのお祝い事に贈られることが多いのが胡蝶蘭ですが、胡蝶蘭の花がお祝い事に贈られる理由は花言葉が関係しているようです。
胡蝶蘭の種類や色、胡蝶蘭の相場や蘭の難しいと言われる手入れの方法についても紹介します。
目次
蘭の花は実は日本だけではない。種類や歴史も紹介
株主優待送って来たバイ
アートグリーン3419
胡蝶蘭 pic.twitter.com/afoUTtNSzj— 博多の冗爺 (@M66380852) April 5, 2020
蘭の花は、ラン科の総称であり、蘭という名前の花はありません。
蘭の種類は世界に700属以上15,000種、日本に75属230種と数多くの種類があります。
また、大きく分けると日本の胡蝶蘭など日本や中国が原産の東洋蘭と亜熱帯地方が原産のカトレアなどに分かれます。
日本でもっとも代表的な蘭の花とも言われている胡蝶蘭ですが、胡蝶蘭は日本で発見された花ではありません。
胡蝶蘭は1800年代にイギリス人が赤道付近で発見しています。
発見当時の胡蝶蘭の花弁は茶色で羽を広げた蛾のような色をしていたそうです。
その後、明治時代にイギリス人によって日本に輸入され、寒冷な日本には育てるのは難しいので上流階級に選ばれる花となっています。
胡蝶蘭が祝い事に贈られる理由は?
蝶が舞うように見える花『胡蝶蘭』
花言葉:幸福が飛んでくる pic.twitter.com/Y50fG3UUuS
— 美しき花の世界 (@utsuku_hana) April 3, 2020
日本では蘭、特に胡蝶蘭がお祝いの定番として贈られますが、贈られる理由は花言葉にあります。
胡蝶蘭の色によっても花言葉が異なりますので紹介します。
・すべての胡蝶蘭の花言葉:「清純」「幸福が飛んでくる」
・白の胡蝶蘭の花言葉:「純粋」
・ピンクの胡蝶蘭の花言葉:「あなたを愛します」
胡蝶蘭の花言葉は「幸福が飛んでくる」という意味があるので、開店祝いに贈る場合は「お客を招く」意味合い、新しいことを始める場合に幸せになれるという意味があるので祝い事に贈られます。
また、胡蝶蘭を贈る理由は置いただけで部屋が華やかになるほか、花の中では珍しく香りの少ないものなので、飲食店や部屋に香りがうつらず飾れることも理由です。
胡蝶蘭の相場や蘭を送る際の注意点
蘭をギフトとして贈るには注意点や相場がありますので紹介します。
胡蝶蘭の相場や蘭を贈る際の注意点
開所祝いでいただいて3ヶ月目に入りますが、まだまだ元気に咲いています。すごい🌸 #花 #胡蝶蘭 pic.twitter.com/WqakEZyODj
— 小林玲王奈 (@ReonaKobayashi) April 8, 2020
胡蝶蘭の贈る際の注意点は以下の事柄があります。
①色に注意
胡蝶蘭の花にはさまざまな色や種類がありますが、開店祝いや新築祝いなど新しいことを始める場合に贈る際、「赤」のカラーは縁起が悪いとされています。
その理由は、赤色の花は燃えるという意味合いがあるからです。
どの色をあげてよいか分からない場合は、注文する花屋さんに相談してみてみましょう。
②縁起の悪い本数はダメ
日本で最も贈られる胡蝶蘭は、「〇本立ての胡蝶蘭」で販売されています。
この本数は予算や用途によって変わりますが、「4」や「9」といった数字の本数は縁起が悪いので避けましょう。
胡蝶蘭は3本・5本・7本で注文することが多いです。
③贈る時期や生花を贈っていいのかを確認する必要がある
蘭の花は、花束と違い当日に贈れば良い訳ではありません。
開店祝いなどは、開店の際に華やかに見せるために開店前日まで、受賞祝いなどは決定してから2週間以内などと決まっています。
お祝いが事前に分かっている場合は、なるべく早めに予約をしてた方がよいでしょう。
胡蝶蘭の相場
【ブルーエレガンス】
世界でも4社しか作製が成功していない青い胡蝶蘭。
希少価値が高い花でお祝い事等の際に贈られることが多い花。
花言葉は『幸福が舞い込んでくる』 pic.twitter.com/sdsDDH6Z2X
— 希望の花言葉 (@hope_hanakoto) April 7, 2020
胡蝶蘭は大きさ・輪数、立ち数、カラーにより価格が異なりますのでそれぞれ紹介します。
①大きさ・輪数(5本立ちで比較)
大きさ・輪数の価格差を紹介します。
<大輪の場合(花弁の大きさが10~15cm)>
・約45輪:2.5万円~3万円
・約55輪:3万円~3.5万円
・約65輪:3.5万円~4万円
・約70輪:4万円~5万円
<ミディ(花弁の大きさが6~9cm)>
・花の輪数に関らず2.5万円~3万円
花が大きいものは、輪数が異なりますが、花の大きさが小さいものは重さの関係もあり輪数がほどんど変わりません。
このこともあり、花の大きさが小さい物は立ち数やカラーで価格が変わります。
②立ち数
胡蝶蘭は1輪につき7~14輪ついており、相場は1輪600円~800円と言われています。このことを踏まえて立ち数を紹介します(大きさによっても異なりますが一般的な平均相場を紹介します)。
・1本立ち:5,000円~1万円
・3本立ち:1万5,000円~3万円
・5本立ち:2万円~5万円
1本たちはビジネスにはほとんど利用しません。
一般的には3本立ちか5本立ちが主流で、個人的に送る場合の相場は3万円前後、会社で贈る場合は3~5万円となります。
平均相場も3~4万円前後であれば祝い事に適した花が届くと言われています。
③色
最後に色です。色によって流通量が少ないので価格が異なります。
まず一般的な胡蝶蘭の色は白で出回っていますので価格も色の中では最も安いと言われています。次に安いのはピンクや薄い赤です。
ピンクや薄い赤も以前よりある色なので白よりは高いもののそこまで値段の差はありません。
最後に最も希少とされている色は青や紫です。
紫は以前に比べると流通も増えてきましたが、白に比べると同じ大きさ・輪数でも1万円前後の価格差があります。
難しい胡蝶蘭の手入れ方法を紹介
胡蝶蘭をもらっても長持ちせず、すぐに花が落ちてしまうことがあります。胡蝶蘭は置く場所や水やりの方法が難しいとされている花です。
胡蝶蘭の手入れ方法
胡蝶蘭の手入れ方法について紹介します。
①置き場所
室内管理、直射日光の当たらない明るい室内に置いてください。
胡蝶蘭は直射日光に弱いので外に置くと葉が枯れてしまいます。
また、胡蝶蘭の最適な温度は15度縲・5度です。
30度までは耐えられますが、室内が暑い場合は涼しいところに、寒い場合は発泡スチロールなどを被せるなどし対策を行ってください。
花が咲いていない時は半日陰の場所におきましょう。
②水やり
水やり方法は時期によって異なります。
・4月~9月頃まで:週1回たっぷり
・10月~3月頃まで:10日~2週間に1回程度
水をやりすぎると根腐れしてしまうことがあります。
水をやる期間をきちんと把握して水やりをしましょう。
③害虫について
胡蝶蘭は植える時に土を使用しないため害虫はつきにくいですが、まれにカイガラムシという樹液を栄養としている虫がいる場合があります(特に5~8月)。
④花がすべて落ちたら
花が全て枯れたら、茎の節目を下から数えて2節目の上で切ります。
茎の節目を切ると、切ったところから次の花芽が出る性質があるため年に2回花を咲かせることが可能です。
花の種類においては再生できないものもあります。
まとめ
胡蝶蘭をはじめ蘭の花は、贈り物に最適の花です。
贈る場合には、贈る時期や予算を確認し、相手にあった蘭を送りましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。