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世界中で学生によるデモが発生中!?
スウェーデンの16歳の少女が始めたことで知られる、学校を欠席して温暖化対策を訴える抗議活動が、160カ国以上で一斉に行われ、世界中の若者らが参加した。
20日、アメリカ・ニューヨークで行われたデモ行進には、数万人の若者らが集まり、ニューヨーク市の公立学校は、デモ参加のための欠席を認める異例の対応を取った。
スウェーデンの16歳の少女『グレタ・トゥーンベリ』さんが学校を休んでまで、環境問題のデモ抗議を一人で始めたという事に驚きました。
大人に対して「温暖化対策に本気で取り組んでいない!」と怒りを顕にしているそうです。
少女(当時15歳)は2018年の8月から毎週金曜日に学校を休み、スウェーデンの国会前に座り、デモを続けていたようですよ。
そして、彼女に同調した沢山の子供たちがデモに参加しはじめ、今月23日に行われる国連の温暖化対策サミットを前に、世界各国でデモが行われたそうです。
世界全体で400万人が参加したというのが驚きですね!
少女がデモを始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか?
当時15歳のスウェーデンの少女は何故一人でデモを始めたの?
スウェーデンの総選挙に際し、気候変動の問題が選挙の争点として十分なかたちで提議されていないとして、スウェーデンの高校生グレタ・トゥーンベリさん(当時15歳)が同8月、国会前で座り込みの抗議行動を始めた。
(略)
グレタさんの学校を休んで続けた座り込みは選挙が終わるまで3週間におよんだ。それ以降も、気候変動の問題への関心を呼び起こすため、引き続き毎週金曜日のみ学校を休んで座り込みの抗議活動を続け、表情にまだあどけなさを残すグレタさんの熱心な抗議行動はメディアの注目を集めるところとなる。
出典:「政府は温暖化対策を」スウェーデンの高校生が始めた金曜日デモ、世界の子供のムーブメントに
一人で学校をストライキして議会の前で座り込んでデモをするとは、その勇気と行動力に脱帽です。
人間はなかなかその『はじめの一歩』が踏み出せないですよね。
少女はヨットで海を超えた!
気候変動会議に出席するためヨットで大西洋を横断していたスウェーデンの環境保護活動家グレタ・トゥーンベリさん(16)が28日、15日間にわたる4800キロの旅を終えてニューヨークに到着した。
トゥーンベリさんはこれから、ニューヨークとチリで行われる国連の気候変動会議に出席する。
二酸化炭素(CO2)排出を懸念するトゥーンベリさんは、飛行機のかわりにCO2排出量がゼロのヨットを選んだ。
二酸化炭素の排出がないヨットで大西洋を横断するとは徹底していますね。
スウェーデン16歳の少女のプロフィールは?
グレタ・エルンマン・トゥーンベリ(Greta Ernman Thunberg)
生年月日:2003年1月3日(16歳)
スウェーデン ストックホルム
職業:学生活動家
著名な実績:スウェーデン議会前での気候変動問題のため学校ストライキ
出典:Wikipedia
2019年のはじめにノーベル平和賞にもノミネートされています。
10月11日にノーベル平和賞は発表されますが、受賞したら史上最年少のノーベル平和賞になるそうです。
グレタ・トゥーンベリさんによるCOP24でのスピーチ
グレタ・トゥーンベリさんは2018年12月、ポーランドで開催された国連による「COP24(気候変動枠組条約第24回締約国会議)」で、気候変動の危機についてスピーチをしています。
下記にスピーチ内容を書き起こしました。
スウェーデンから来た15歳のグレタ・トゥーンベリーです。
私は、“クライメイト・ジャスティス・ナウ”の代表をしています。
小国のスウェーデンで何をしようとも無意味だと皆言います。
しかし、変化を起こすには大きさは関係ないと知りました。
ほんの数人の子どもが学校を休むだけで世界に注目されるのです。
世界の人々が本気で協力すれば何ができるか想像してください。
しかし、そのためにはどんなに言いづらいことでも
はっきりと発言する必要があります。
不人気を恐れ環境に優しい永遠の経済成長のみを語る人や
今の惨状を招いた間違った考え方を押し通すことだけを主張する人がいます。
こうした考えにブレーキを掛けるべき時が来ているのにです。
真実を語れない未熟な皆さんがその負担を子どもに課しているのです。
しかし、私は自分の人気よりも気候主義と地球の生命を大切にしたいのです。
ごく少数の人達が巨額のお金をもうける機会のために私達の文明が犠牲になっています。
私の国のような国々にいるお金持ちが贅沢に暮らすために私達の生物圏が犠牲になっています。
少数の人の豊かさは大勢の苦しみであがなわれています。
2078年 私は75歳の誕生日を迎えます。
もし子どもがいれば、その日彼らは皆さんのことを私に尋ねるでしょう。
手を尽くす時間が残っているうちになぜ何もしなかったのかと
子どもを何より愛していると言いつつ皆さんは子どもの未来を奪っています。
政治的にどうかではなくやらなければならないことに注力しなければ希望はありません。
危機意識がなければ危機は解決できません。
化石燃料を地中にとどめ公平性に焦点を当てる必要があります。
現在の仕組みの中で解決法が見つからないのなら仕組み自体を変えるべきかもしれません。
私たちは世界のリーダーの皆さんにお願いに来たのではありません。
皆さんはこれまでと同様に私達をないがしろにするでしょう。
もはや言い訳の余地もありません。
変化はいや応なく訪れることを私達は伝えに来ました。
普通の人々こそが真の力を発揮できるのです。
ありがとうございました。
すごく説得力があるスピーチですね。
大人には期待していない怒りを感じるスピーチに心が痛みました。
少しでも今から自分が出来るゴミ削減・地球温暖化対策に取り組もうと思います。
まずは、レジ袋をもらわないことですかね。
未来の子供たちのためにも私たち大人が頑張らないといけないですね。
日本ではデモは起こったの?
主催者によると、日本では東京や大阪、京都、名古屋、福岡、札幌など26都市で約5千人が参加した。
東京では渋谷区の国連大学前に約2800人が集まり、「気候は変えず、私たちが変わろう」などと声を上げながら周辺を練り歩いた。主催した学生団体のメンバーで、明治大2年の井上寛人さん(19)は「国境を超えた輪が広がれば、気候変動を止められると信じている」と話した。
日本でも大学生と高校生を中心にデモがおこったようです。
追記:「よくもそんなことを」 トゥンベリさん、怒りの国連演説
【9月24日 AFP】スウェーデンの高校生環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(16)は23日、米ニューヨークで開幕した国連(UN)気候行動サミットで演説した。トゥンベリさんは、世界の首脳らが温室効果ガス排出問題に取り組まず、自分たちの世代を裏切ったと非難し、「よくもそんなことを」と怒りをぶつけた。
アントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長が開催した同サミットは、実現が危ぶまれるパリ協定を再び勢いづかせる狙いがある。熱の込もったトゥンベリさんの演説は、サミットの基調を定めるものとなった。
出典:「よくもそんなことを」 トゥンベリさん、怒りの国連演説
国連の温暖化対策サミットでグレタ・トゥンベリさんは怒りの演説を行ったそうです。