最近テレビやネットで「サブスク解禁!」などの見出しを目にすることが増えてきました。
そもそもサブスクって何?と思っている方も多いと思いますが、人に聞こうにも時代遅れな人と思われるのは嫌ですよね。
そんな方のために、今回はサブスクについてわかりやく解説していきたいと思います。
目次
サブスクとは
【歓喜】サザンオールスターズ関連全972曲、サブスク解禁https://t.co/doB5mJHcHr
デビューシングル『勝手にシンドバッド』から最新の『愛はスローにちょっとずつ』まで。メンバーソロ作品なども含まれるという。 pic.twitter.com/Z2yVjtAIwI
— ライブドアニュース (@livedoornews) December 19, 2019
サブスクとは「サブスクリプション」の略語で、以前からビジネスモデルとして広く使われていた方式です。
例えば1つの物やサービスを買うのではなくて、一時的に物やサービスを借りることに対して料金を支払う形式のことを言います。
わかりやすいところで言えば「定期購読」で、新聞などとっている方はまさにサブスクを利用していると言えるでしょう。
ではなぜここまでサブスクという言葉が世間を賑わせているのか、それは音楽シーンにおける「音楽定額配信サービス」の台頭です。
現在では月額1000円を払えば、数千万曲が自由に聞ける時代になったのです。
この音楽配信サービスのことを世間一般ではサブスクと呼ぶようになりました。
音楽配信の主なサブスクは「Apple Music」「Spotify」「Line Music」「Amazon Music」「AWA」などがあります。
ここ何年かの間で騒がれていた「CDが売れない」という話題を皆さんはご存知でしょうか?
これは今でいうサブスクという言葉が流行る前から騒がれていた問題です。
実はサブスクという言葉が流行りだした最大の要因は、音楽シーンにおける「CDが売れない」という問題がきっかけで始まったのです。
CDが売れなくなった要因はサブスク?
奥田民生さんクラスですら「実盤<配信」なCDが売れない時代にYouTuberとして活動、モヤモヤさまぁ~ずやワイドナショーに出演したり時代の変化に順応しようともがいてるのかと思うと複雑な気持ちになる。#ワイドナショー pic.twitter.com/IUWGne5639
— 特急オッサン (@ltdexpossan) October 27, 2019
サブスクという言葉が流行り出すよりも、もっと以前から音楽シーンは過酷な状況におかれていました。
アーティストは新曲ができればCDを作りますが、ここ数年の間にその売り上げは激減しています。
90年代頃の音楽シーンでは、アーティストが新作CDを出すたびに100万枚以上売れていました。
ではなぜCDが売れなくなったのか、その要因の一つとして上がるのが元祖サブスク業界の「レンタルCD&ビデオ店」の存在です。
90年代の音楽が最も盛んだった頃に急激に伸び始めたサービスで、どんな田舎に行っても1店舗はあるだろうという有名なショップは皆さんもご存知ですよね。
このレンタル店の台頭が、CDが売れなくなった最大の要因だといわれています。
新作も旧作もまとめて借りられるお得な料金プランがあったり、1000円あればCD数枚を1週間の期間借りられます。
その間に、当時であれば空のMDやCDをパソコンやコンポから曲をコピーして、音楽プレイヤーや車のカーステレオで聞くことができたのです。
いつの時代も安いサービスに人は群がるものです。
このレンタル屋が増えたことで、CDはどんどん売れなくなりました。
CDが売れなくなることで音楽シーンにどんな問題が起きるのか、それはアーティストの収入が減少することです。
アーティストの収入が減れば、当然音楽で食べていこうと思うアーティストの数自体が減少していきます。
そうなれば、必然的に世の中に出てくる曲自体も少なっていきます。
アーティスト達が音楽で稼ぐためには【サブスクでは稼げない?】
ラルクのサブスク解禁、AWAで1位から20位がラルク独占って凄ごすぎる!!! pic.twitter.com/rsW38ut07y
— ヘイ!カズマ(あんどぅー) MMXXへ。 (@kazuma04294) December 17, 2019
アーティストが新作CDを作ってそれを買ったとしても、買ったお金がそのままアーティストに入るわけではありません。
スーパーで野菜を買ったとしても、野菜を作った農家さんにそのお金が直接いかないのと同じで、CDを買えば大抵の場合はレコード会社にお金が入ります。
そしてそのCDを作るために使った宣伝費や制作費やレコード会社の取り分などを引いて、最後に残った分がアーティストの収入です。
レンタルビデオ屋で借りることでも収入は入りますが、その場合は雀の涙程度のものになります。
結局アーティストに一番お金が入る方法が、CDが売れることなのは間違いありません。
レコード会社に所属していないアーティストであれば、自作したCDを自分たちだけで売ることで最大の利益になります。
では90年代に売れに売れたアーティスト達はどうすればいいでしょうか。
当時一生懸命自分たちの世話をしてくれた親とも言えるレコード会社を抜けて、全て自分たちで管理して活動していくというのは難しいでしょう。
レコード会社にとっても、最大の収入源はアーティスト達のCDが売れて顔や名前を知られてライブやTVに出ることにあります。
そうなると音楽定額配信サービスに楽曲を提供することは、CDを買わなくても聴けてしまうので逆効果になります。
90年代に売れたアーティストたちは顔も名前も売れているので、今CDを出せば昔ほど売れないにしてもそこそこの収入は入ってきます。
それが原因で近年のサブスクでは、有名なアーティストの楽曲は提供されていませんでした。
当時のサブスクを利用する人は、一部の売れていないアーティストが好きな人か、サブスクが日本より早く使われるようになった海外の洋楽が好きな人ぐらいでした。
その状況が変わってきたのが、ここ最近の話になります。
サブスクが広く使われるようになった理由
【サブスク動画配信の市場シェア】
1位:dTV
2位:Hulu
3位:U-NEXT
4位:DAZN
5位:AmazonPrimeVideo
6位:Netflix (※成長率は1位)
7位:dアニメストアトップはまさかのdTV。肌感覚とは全く違うが、獲得チャネルと歴史の違いか。
なお市場規模は1680億円(前年比17%UP)https://t.co/dKoLllwCFt pic.twitter.com/qLKHMCAwb8
— 御守 一樹 @GREE→??? (@OnMorik) February 22, 2019
そしてついに時代が動きます。
サービスがアーティストを必要としていた時代が終わり、アーティストがサービスを必要とする時代に変わったのです。
スマートフォンの普及により、情報が昔とは比べものにならないほど早くなりました。
それと並行してサブスクの利用者も激増していきます。
今やスマホを持っている若年層でサブスクをとっていない人はいないほどです。
サブスクに楽曲提供していないアーティストは若年層の人気を得られず「時代遅れ」とされます。
それを危惧したレコード会社が有名アーティストの楽曲を近年続々とサブスクに提供を始めました。
ニュースで「○○がサブスク解禁!」と大々的に取り上げられるのは、こういう裏事情があったのです。
以上がサブスクという言葉が世間を賑わせている理由になります。
そして今のサブスクサービスは音楽配信のみならず動画配信にも力を入れています。
特におすすめしたい動画配信があるのでご紹介します。
それがDAZNとU-NEXTです。
U-NEXT
U-NEXTは安心安全の国内動画配信サービスで、月額は約2000円と少々高いものの、映像コンテンツ量が国内最多となっていて、話題のドラマや映画などはほとんど取り揃えています。
さらにおまけとして、雑誌も読み放題になるなどお得な内容となっています。
DAZN
DAZNはスポーツに特化した動画配信サービスです。
特にサッカー好きにはたまらない内容となっていて、テレビで見逃した方やテレビで放送されていない試合なども幅広く取り揃えています。
他にも野球、バスケ、テニス、ラグビー、アメフト、バドミントンなどなど、挙げればキリが無いほどの試合動画を配信しています。
これがあればスポーツ中継をいつでもどこでも見ることができるのでおすすめです。
まとめ
サブスクが広まった背景についてご理解いただけたでしょうか。
時代の流れはデータ通信のスピードと同じぐらい早いもので、今後データ通信規格が4Gから5Gに変われば、昔のアナログ黒電話からスマホに変わったぐらいの変化が起きるかもしれません。
そうなってしまっても情報の波に流されないように、普段から新しいことはコツコツ理解する癖をつけていきたいものですね。
以上、お読みいただきありがとうございました。