最近ではテレビやメディアではお目にかかる事は少なくなってきましたが、平成時代の30年はまさに『とんねるず』が駆け抜けた時代だとも言えるでしょう。
西のダウンタウン・東のとんねるずとも言われた位、全国的に抜群の知名度を誇っていましたね。
しかも、お笑い芸人の枠にとらわれない活躍もあり数々の伝説も作ってきました。
そんな自由な芸風のとんねるずにスポットを当ててみたいと思います。
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異色のコンビは素人時代からデビューまでも凄かった!
#昭和生まれ
とんねるず の 森永チョコボール
の CM pic.twitter.com/lEAerJfHOg— オトガイ・リーナ・ジリヒン (@KING78135622) June 5, 2020
さて、お笑い芸人の道と言えば「養成所に入り劇場で人気を得て…」と言うストーリーだと思います。
しかしとんねるずはデビューから異端児ぶりを発揮していました。
二人の帝京大学時代に「TVジョッキー」などのネタ見せ番組に頻繁に参加していました。
しかもそこではチャンピオンも獲得し「最強のアマチュア」として当時のお笑いファンを驚かせましたね。
そんな中でコンビ名は「貴明&憲武」でしたが「お笑いスター誕生!!」にて素人ながら4週目まで勝ち抜き、タモリさんや赤塚不二夫さんに「何だかわかんないけど、面白いよ」と認められ、やがてコンビ名を「とんねるず」へとしていきました。
そして、プロデビューした後はデパートの屋上などでの営業回りなどをしていたそうですが、その営業は当時ではいいお金になり食べるのには苦労はしなかったとの事でした。
そして「オールナイトフジ」の出演が決まってからは夜は連日豪遊していたそうです。
いやぁ、ここからスターへの道を少しずつ歩んでいく事になるんですね。
かなり濃厚!伝説を残した番組はこんなにあった!
『ザ・ベストテン』でぶち切れ
当時の演出ではとんねるずがスタッフの担ぐ御輿の上に乗り、客席の間の通路を通ってステージに向かう予定でした。
しかし、神輿に観客が殺到して衣装を引っ張るなどした為に石橋が御輿に乗れず、激高して観客に掴みかかる事態にまでなってしまいました。
ステージ上でも石橋は怒りが収まらず「ふざけんじゃねぇぞ!この野郎!」「てめぇら最低だ!」と吐き捨てて衣装の飾りを客席に投げつけたりしていました。
その流れから怒鳴りながら「雨の西麻布」を歌いました。司会者はかなり困惑してましたね。
『オールナイトフジ』で1,500万円のカメラを倒す
「一気」の歌唱中に石橋がテレビカメラの雲台を揺さぶっている内にバランスを崩してしまい、1台1,500万円ものテレビカメラを倒してしまい二人は顔面蒼白となってしまった。
木梨もその時は「俺、知らねーよ」と頻りに言っていたそうです。
最初は「石橋の悪ふざけによる」との内容で申請されましたが、フジテレビ側が経緯と状況を説明し、なんとか保険で賄われたそうです。
『夕やけニャンニャン』で大喧嘩
石橋は、おニャン子クラブの立見里歌を「漢字が読めない」や「歌が下手」や「顔が大きい」などと悪口(?)を以前より言っていました。
そして、「夕やけニャンニャン」のコーナーの本番中に(悪口を聞いていた)立見が怒りをあらわにしました。
そしてその時は石橋も感情的に応対してしまい、とんねるずは番組途中で出演をボイコットしてしまったのです。
その結果「夕やけニャンニャン」にとんねるずが出演する曜日は立見が欠席するようになり、このケンカ(争い?)を同グループの内海が立見に同調して二人してとんねるずと顔を合わせないようにしていたと言います。
今ではセクハラやパワハラなどと言われてしまう様な内容を、当時そんな言葉はまだ無かったと言え、よく女性相手に出来たなと思いますね。
『新春かくし芸』で大暴れ
96年に、とんねるずが司会を務めた生放送番組に当時から大人気のミッキーマウスが登場しました。
しかし、石橋が「どうせ中に汗だくのおっさんがいるんだろ」と飛びかかってしまい、頭(着ぐるみ)を外そうとして大暴れしてしまいました。
もちろん、その瞬間にCMを差し込まれるという展開になってしまい周りはヒヤヒヤ。
中の人などいないことになっているミッキーですから、生放送番組でのこの行動と発言は大問題に発展してしまいました。
そして石橋貴明はディズニーランドが出禁にされてしまったという噂も流れました(当たり前)。
何か平気でタブーを勢いでやってしまう感じがありますが、これが当時のお茶の間にはニーズがあったのでしょうね。
これも才能!?共演者をバラエティーの人気者に!」
フジテレビにて30年にも渡って放送された「とんねるずのみなさんのおかげです」は誰もが知る人気番組でしたね。
その中でもドラマなどをパロディ化したコントや今では差別とも捉えられてしまうギリギリの内容のコントが大変な人気を誇っていましたね。
「画面ノリダー」や「貧乏家の人々」や「デビルタカ」、そして「保毛尾田家の人々」や「われら定時制高校野球部」や「近未来ポリス072」など数え切れない程のコントをやってきました。
そこで、コントに出演し一気に知名度が上がり名女優や名俳優となった人々が沢山います。
伊藤淳史、渡辺満里奈、宮沢りえ、牧瀬里穂、観月ありさ、ともさかりえ、松嶋菜々子などが当時コントに出演していたんですね。
21時台の放送なので割と下ネタギリギリの内容も沢山ありましたが、やはり時代なのかかなりこれらが大ウケしていたみたいです。
そして「とんねるずのみなさんのおかげです」と並ぶ二大看板番組が「とんねるずの生でダラダラいかせて」ではないでしょうか。
この番組は発した言葉をテロップにて視聴者に分かりやすく見せるのを本格的に取り入れた番組で、今後のバラエティー番組への影響がかなりありました。
過激な内容も多く「子供に見せたくない番組」で毎回トップだったのもある意味面白さの裏付けでしょうね。
ここでもこの番組を出演を機に人気となったタレントや芸人がいます。
勝俣州和、定岡正二、デビット伊藤、輪島大士、輪島功一など個性的な面々も人気を博してましたね。
才能を見抜いてかどうか分かりませんが、キャスティングするとかなりの高確率でブレイクするのが、本当にとんねるずには先見の明があったのかなと思います。
俳優や歌手など!幅広いジャンルをこなすマルチプレイヤー!」
とんねるずはお笑い芸人の枠にとらわれず、様々な方面で活躍しています。
まず俳優業でも二人は活躍しています。
石橋貴明はドラマでは「ブラックジャックによろしく」や「レッツゴー永田町」、映画では「メジャーリーグ2」「ウルトラマンゼアス」でも見る事が出来ます。
木梨憲武も「甘い結婚」や「にんげんだもの-相田みつを物語-」などでも主演を果たし、「ファインディングニモ」の吹き替えもしていました。
そして、やはりとんねるずと言えば歌ではないでしょうか。
「がじゃいも」や「ガラガラヘビがやってくる」など子供も楽しめる歌や「情けねえ」などの歌も人気でした。
そして、とんねるずと番組スタッフで構成した「野猿」が世間では大変人気になりましたね。
ミスチルの桜井和寿も「世間の思っているイメージを逆手に取っているアーティスト、毒を以て毒を制すみたいな感じ」とうたばん内でコメントし、石橋貴明に「やっぱいいやつだな!」とご機嫌な雰囲気になりましたね。
もう1つ、ド派手な衣装に身を包む「矢島美容室」は氣志團の綾小路翔と組んだトリオです。
こちらも「ニホンノミカタ-ネバダカラキマシタ-」でMVも豪華な作りで世間をアッと驚かせましたね。
また、木梨憲武は生ダラの企画から画家として挑戦し、個展を開くまでの腕前となりました。
ストリートファイターのゲームキャラクターまでもデザインし、デザイナーとしても様々な方面で活躍している芸術家となっています。
これだけ多岐に渡る活躍をしているのはダウンタウンの松本さんやビートたけしさん位しかいないのではないでしょうか!?
まとめ
芸風や表現は違うかも知れませんが、とんねるずは現代のEXIT みたいにノリや調子が良く時代の先を行く感じで当時から走り続けていたのかなと思います。
現在は民放でのテレビ出演はあまり有りませんが、これからも何処かで面白い企画をやってくれると思いますので期待していましょう。