2020年2月11日、虚血性心不全で急逝した野村克也氏。
野球を愛し、野球に愛された人でした。
4/23放送のアメトーーク!では「ありがとうノムさん芸人」が放送決定しました!
番組放送の前に、野球を知らない人にもわかりやすく、野村克也の功績をお伝えします!
もちろん、番組放送後にゆっくり見ていただいても構いません。
目次
選手・監督・愛妻家……ノムさんこと『野村克也』が愛された理由
プロ野球史上歴代2位の657本塁打を放つなど強打の捕手として活躍し、ヤクルトや阪神、楽天の監督を務めた野球評論家の野村克也さんが東京都内で死去しました。写真は昨年開催されたOB戦で、打席に立つ野村さんです。
写真特集で→https://t.co/whMcCEsvcM pic.twitter.com/UkOEfn8W55
— 毎日新聞写真部 (@mainichiphoto) February 11, 2020
選手時代
キャッチャーとして27年間活躍。
捕手史上初の三冠王達成(1シーズンで首位打者・打点王・本塁打王獲得のタイトル/2020年現在7人のみ!)他8年連続本塁打王など多くの記録、タイトルを獲得。
現役後半は監督も兼任。
プロ引退後
ヤクルトスワローズの監督に就任。
ヤクルト黄金時代と呼ばれる9年間でリーグ優勝4回、日本一3回達成。
その後も阪神、楽天の監督を務め、2009年に退任。
解説者、コメンテーターとしてテレビにも出演。
選手時代を懐かしむのはおそらく、現在60歳以上の方ではないでしょうか?
多くの方は、監督や解説者のイメージですよね。
プロ野球のご意見番として、テレビで選手のことをぼやく姿は親しみを感じました。
一方でお互いに再婚だった妻野村沙知代さんとおしどり夫婦としても話題に。
「ミッチー・サッチー騒動」など、お騒がせタレントだった妻をいつもかばい、監督退任に追い込まれたことも!
ミッチー・サッチー騒動とは?
1999年3月31日から2001年12月5日まで、浅香光代(ミッチー)と、野村沙知代(サッチー)との間で繰り広げられた一連の批判合戦。単に「サッチー騒動」とも呼ばれる。
騒動の過程で沙知代による公職選挙法第235条(虚偽事項の公表罪)違反の疑いと脱税の罪が明るみに出て、沙知代の逮捕へとつながった。
また当時共に70歳近かった女性2人が舌戦を繰り広げる様は、芸能ゴシップとして写真週刊誌・女性週刊誌や民放各局のワイドショーを中心とするマスメディアにとって格好のネタとなった。
野球や仕事を投げ出すほどの深い愛で、沙知代さんを守っていました。
選手に対してもいつも愛情をもって接し、人間味あふれるエピソードが多いノムさんだからこそ、多くの人に愛されています。
田中将大・古田敦也……野村克也に影響を受けた人
ここ数日、故・野村克也氏の特集番組がよくやっている。それ程にプロ野球界に色々な影響を与えた人だし、それはプレーヤーとしてもだけれど監督としてもだ。実に人間臭く、一見ID野球なんて理詰めに感じるも所詮は人と人な訳だ。こうした人付き合いって今の時代はどうなんだろう。薄く感じるなぁ。 pic.twitter.com/daBDuRfd9b
— IDeZo (@shin5114) February 16, 2020
現在プロ野球の監督で野村克也さんの指導を受けたのは、なんと12球団の内半分の6人!
現役ではなく元監督やコーチも含めるとさらに増えます。
特に有名なのは、古田敦也元監督。
現役時代は野村監督の下でヤクルトの正捕手として活躍。
野村克也さんの代名詞「ID野球」の申し子ともいわれ、強い影響を受けていたことがわかります。
また、訃報にあたって球団、現役の垣根を越え、多くの著名人からコメントが発表されたのも記憶に新しいですね。ノムさんの人望を感じました。
楽天時代、野村監督の下でプロ入りした田中将大さんも「野村監督には、ピッチングとは何か、そして野球とは何かを一から教えていただきました。プロ入り1年目で野村監督と出会い、ご指導頂いたことは僕の野球人生における最大の幸運のひとつ(一部抜粋)」とコメント。
また、田中将大の現在の選番号は、野村克也さんと同じ「19」。
絆の深さを感じます。
経験や勘に頼らずデータを駆使したID野球の確立、多くの野球選手を育てたこと、野村克也さんが野球界に与えた影響は測り知れません。
プロ野球だけでなく、全ての野球人に影響を与えた存在でした。
「マー君、神の子、不思議な子」野球愛あふれるボヤキと名言まとめ
「ボヤキは永遠なり」…。試合後の名物だった野村克也さんのぼやきから数々の名語録が生まれました。https://t.co/Z6aq5OtBhX pic.twitter.com/V9NFZN0SVY
— 毎日新聞 (@mainichi) February 11, 2020
スポーツ番組でもコーナーを持つほど、「ノムさんのボヤキ」は人気でした。
試合後の監督インタビューや、コメンテーターとしての愛ある批評は、大きく取り上げられることもしばしば。
「ぼやき」という言葉自体が流行語大賞にノミネートされたほど!
そんなノムさんの言葉をまとめてみました。
「マー君、神の子、不思議な子」
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
「花にもヒマワリがあればこっそり咲いている月見草もある」
※当時、絶対的人気の王貞治・長嶋茂夫をヒマワリに例え、自身を例えた「月見草」はノムさんを表す言葉に。
「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すが一流」
※この言葉通りノムさんは多くの一流選手を育てたと思います。
選手とのコミュニケーションや言葉を大切にしていたノムさん。
だからこそ、忘れられない多くの名言が誕生しました。
ビジネスマンにもおすすめ!名将野村克也からリーダー性を学べる本3選
【追悼 野村克也さん】
野球界を変えた名監督であり、引退後は名解説者としても活躍された #野村克也 さん。
数々の名言、独創的な思考。
その言葉は本となり、球界のみならず多くの人々に今も影響を与え続けています。
ノムさんありがとう、そしてサッチーとこれからもお幸せに… pic.twitter.com/k9mnFfHtiz
— ジュンク堂書店 広島駅前店 (@junkudohiroshim) February 11, 2020
ノムさんの言葉は多くの著書にも残されています。
名将といわれたリーダー性は、ビジネスマンも学ぶものが多いはずです!
「凡人を達人に変える77の心得」
本日も凡人を達人に変える77の心得。
バッティングとは欲から入り欲から離れる。
仕事もまったく同じこと。お客様の前で売りが出たら終わり。 pic.twitter.com/Mz434Rp9N8
— 永野FPオフィス@マイホームライフプラン (@fpcay) March 30, 2020
この本は新入社員の方におすすめです。
野球のエピソードも語られていますがビジネス書の色合いが強い一冊で、初めてのビジネス本に選んでも面白く読めます。
「野村ボヤキ語録-人を変える言葉、人を動かす言葉-」
野村克也『野村ボヤキ語録』
野村克也さんの代名詞でもあるボヤキを集めた本です。野球のことがよくわかります。 pic.twitter.com/ii8YdPRI6U— 私の本 (@yoshimura_yossy) June 19, 2015
部下の指導に悩む方におすすめなのがこの一冊。
特に第四章「ほめてやらねば人は動かじ」は、仕事に活きるヒントがきっと見つかります。
「生き残る技術」
野村監督ありがとうございました。
あなたのおかげで野球がもっと好きになったし、自分みたいなのでも成長できるんじゃないか、と勇気をいただいてました!
#失敗と書いて成長と読む
『生き残る技術』(竹書房) pic.twitter.com/xOLQrRzT03— サクラ書店ラスカ平塚店 (@sakuraekibiru) February 11, 2020
野村克也がどのようにプロ野球界で生き残ってきたのか、半生が惜しむことなく描かれた本です。
本書で書かれている「生き残るための15ヵ条」は野球選手に関わらず、どんな人にも響きます。
まとめ
生涯野球人として生きた野村克也さん。
アメトーーク!ではヤクルトファンの出川や楽天ファンのサンドウィッチマン伊達などを中心とした芸人が出演します。
どのようにノムさんが語られるのか、VTRでどんな名シーンが見られるのか、とても楽しみですね。
野村克也さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。