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サッカーの五輪代表はなぜ「U-23」なの?オーバーエイジ枠ってなに?熱戦続くサッカー東京五輪アジア最終予選『AFC・U-23』選手権!

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今年2020年は東京五輪の年。

開幕も近付いてきて、各競技では出場権を賭けた戦いが真っ盛りです。

男子サッカーも、1月8日から五輪予選を兼ねた「AFC U-23選手権」がタイで開幕。

毎日のように熱戦がテレビ中継されていて、ついつい釘付けになってしまう人も多いのでは。

さて、この男子サッカー、なぜ「U-23」の選手権が五輪予選となっているのでしょう?今回はそんな素朴な疑問に迫ってみます。

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五輪男子サッカー特有のルール、「23歳以下の年齢制限」

今回の「AFC U-23選手権」は、AFC(アジアサッカー連盟)に加盟する国や地域の、23歳以下の選手で作られた代表が出場しています。

五輪の出場権は、開催国である日本はすでに持っています。なので、日本を除く上位3チームが、出場権を獲得することになっています。

さて、東京五輪でのサッカー競技の規則には、男子の選手について

「1997年1月1日以降に生まれていること」

となっています。

つまり、年齢制限が付いています。

これが、五輪代表が「23歳以下」、つまり「U-23代表」と言われる理由です。

今では何気なく受け入れてしまっているルール。

でも、よくよく考えてみれば、こういう制限はサッカー、しかも男子だけに見られるものです。

五輪でおなじみの他の球技、例えばバレーボールやバスケットボールには、このような制限はありません。

同じサッカーでも、女子にはありません。ちょっと不思議ですね。

年齢制限の背景には、W杯と五輪の微妙な関係が

五輪における男子サッカーの年齢制限。

これには、五輪へプロ選手が出られるようになった歴史と深い関わりがあります。

五輪の競技として初めてサッカーが行われたのは、1900年のパリ五輪です。

日本代表も1964年の東京五輪でベスト8進出、続く1968年のメキシコ五輪では銅メダルを獲得しました。

しかし、当時の日本代表がいまと決定的に違うのは、全員アマチュア選手だったことです。

かつては、サッカーに限らず、五輪にプロ選手は出ることができませんでした。

国際オリンピック委員会(IOC)が、五輪は「アマチュア選手によって行われるべきもの」という考え方を長年持っていたからです。

一方で、サッカーは古くからヨーロッパや南米を中心にクラブチームとプロ契約をした選手が活躍していて、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する「FIFAワールドカップ」(W杯)も、1930年の第1回開催以来、五輪と同じように4年に一度のビッグイベントとして人気を集めていました。

1984年のロサンゼルス五輪から、IOCはプロ選手の五輪出場を認めるようになりました。

すると、W杯とは別に、プロ選手が出場する新たな「サッカー世界一決定戦」が生まれてしまいます。

「W杯が最高峰の大会であるべき」という意見も根強いことから、1992年のバルセロナ五輪からは、W杯と区別するために、「23歳以下の選手に限る」というルールが作られました。

こうして、「U-23代表」が五輪代表という位置付けになったわけです。

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「U-23」だけではない、ほかにもある年代別の「サッカー日本代表」

実は、男子サッカーの代表チームは、五輪出場を目的とする「U-23」以外にも多くの年代別チームがあります。

中でも、20歳以下の「U-20」と17歳以下の「U-17」は、それぞれ2年に一度、世界各地域の予選を勝ち抜いたチームが戦う「ワールドカップ」が行われています。

昨年、2019年にはU-20とU-17のW杯が開催されました。日本代表はともに本大会へ出場し、グループリーグを勝ち抜いて決勝トーナメントへ進出。どちらも残念ながら1回戦で敗退したものの、その活躍は日本でもニュースになりました。

こうやってみると、年代別に「U-17」→「U-20」→五輪(U-23)とステップアップして、最終的には年齢制限のないA代表として活躍するという出世コースができています。

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五輪代表の楽しみの一つ「オーバーエイジ」とは

五輪代表の楽しみの一つに、「オーバーエイジ」のルールがあります。

これは、五輪の本大会に限って、代表チームに3人まで、23歳以下ではない選手を加えることができるというもの。

1996年のアトランタ五輪から作られたルールです。

前回の2016年リオデジャネイロ五輪では、日本代表にも興梠慎三・塩谷司・藤春廣輝の3選手がオーバーエイジとして加わりました。

アジア予選にはオーバーエイジのルールがないので、いまタイで戦っているU-23日本代表にはそのような選手は入っていません。

今後、最終的に五輪代表を決めるときに誰を入れるか、決めることになります。

なお、オーバーエイジの選手は必ず3人入れないといけないということではなく、また、まったく入れなくても構いません。

実際に、最初に導入されたアトランタ五輪の日本代表は、オーバーエイジの選手を入れませんでした。

この時は、ブラジル代表を1-0で破る快挙を成し遂げて「マイアミの奇跡」と呼ばれましたが、オーバーエイジの選手を入れて“ドリームチーム”とも言われていたブラジル代表を、全員23歳以下の選手で打ち破ったという意味でも、まさに奇跡だったといえるでしょう。

まとめ

もともとW杯という有名な大会があったがゆえの、五輪男子サッカーの年齢制限。

A代表ではないので、物足りなさがあるかもしれません。

しかし、それはどの国の代表も同じ。2年後のカタール大会を含めて、何年後かに、W杯で今度はA代表として各国の期待を背に戦う選手が日本に集まって戦うことには変わりありません。

「将来の世界的スター」を、誰よりも早く見つける大会としても、五輪の男子サッカーを見てみたいものですね!

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