スマホについて
「いよいよ5Gサービススタート!」
なんて派手な宣伝を見ることもあれば、
「3Gサービスを終了します」
といったお知らせを受け取ることもありますね。
ふだん、何気なく使っている携帯電話の通信方式の名前、“○G”っていったいどういう意味なのか、ここでまとめてみたいと思います。
通信方式の「G」とは、世代のこと
ソフトバンクが3G終了を発表、2024年1月下旬 https://t.co/tlGA7PLoSS
— すまほん!! (@sm_hn) December 6, 2019
携帯電話大手のソフトバンクが、12月6日に
「3Gサービスを終了します」
と発表しました。
終了時期は2024年1月下旬。
4年以上先のことになります。
大手では、ほかにもNTTドコモが2026年3月、KDDI(au)が2022年3月にそれぞれ3G方式のサービスを終了すると発表済みです。
そもそも、「3G」とはどういう意味でしょうか?
この「G」は、「世代(Generation)」を意味します。
つまり、「3G」とは、携帯電話の通信方式で第3世代の規格であることを指しています。
サービスの名前としては、
NTTドコモ=FOMA
au=CDMA 1X WIN(au 3G)
ソフトバンク=Sofbank 3G
と呼ばれているのがこれに当たります。
いずれも、2000年代にサービスが始まり、当時は高速で携帯電話の通信ができると話題になりました。
しかし、現在ではその次の世代、「4G」の方式が主流となっています。
みなさんがスマホで動画を見たり、大容量のゲームを楽しんだりできているのは、今の4G方式のおかげです。
3Gサービス終了でガラケーはどうなる?
2024年に3G停波だそうで、調べてみたらまあそうですよね。うちのガラケーさんあと4年後には確実に使えなくなる。ガラケー安いし電池の持ちも良いから好きなんだけど、これを機にいい加減スマホにするべきか。悩む。スマホにすんなら乗り換えますけどね。 pic.twitter.com/0RzOSriYLk
— rabbit (@euphonium_mei) December 6, 2019
3Gサービスが終わるということで、心配になるのが、3G方式での通信に対応していた携帯電話の行方です。
ほとんどのフィーチャーフォン、いわゆる「ガラケー」がこれに当てはまります。
各社の3Gサービスが終わってしまうと、ガラケーは使えるのでしょうか?
残念ながら、結論としては使えなくなってしまいます。
3Gサービスの電波が止まってしまうので、例えガラケーのスイッチをオンにしても、通話は不可能です。
すでに各社ともに3G対応のガラケーは生産を終えています。
なので、これから機種変更をしようと思ったら、現行の4G方式の機種を選ぶことになりそうです。
ただし、ガラケーユーザーには嬉しいお知らせが!!
実は、各社のショップの店頭では、ガラケーのような外見をした機種が売られています。
これは、通信方式は4Gながら、外見は従来型という、中間型のような機種です。
「ガラケー」と「スマホ」を足して2で割ったような立ち位置なので、「ガラホ」と呼ばれることもあります。
機種変更をしたいけど、スマホの操作は難しそうだ…と思う人は店頭でチェックしてみては?
「1G」から「4G」までの進化の歴史
東京ソラマチのdocomoの展示施設「PLAY 5G」のエントランスに展示されていた1G世代から3.9G(4G)までの機種の一部の数々。
携帯電話も時代の流れと共に進化を続け、アナログからデジタル、フューチャーフォンからスマートフォンへと進化し続けてきた。
その歴史の軌跡を実感出来る展示だったと思った。 pic.twitter.com/pNdxkaS4xP— 如月サトシ (@satoshikisaragi) January 2, 2019
「3G」の「G」が「世代」を意味することは先ほど触れました。
ということは、さらにその前、「1G」や「2G」はどんな時代だったのでしょうか。簡単に振り返ってみましょう。
第1世代の「1G」は、1980年代~90年代のアナログ方式の無線技術の時代でした。
携帯電話というよりも、自動車に備え付けて使うといった「移動電話」と呼ばれていた時期もありました。
音声通話での利用が中心で、しかも音質は悪かったです。
続く第2世代、「2G」になると、無線技術がデジタル化されました。
おかげで、音声通話だけではなくて、データ通信にも使えるようになってきました。
NTTドコモの「iモード」が登場したのも、この2G方式の時代です。
ただ、通信速度は現在に比べればまだまだ遅く、ダウンロードできるコンテンツは短い着信音とか、待ち受け画像といった小さな容量のものに限られていました。
これら1G・2G方式の通信サービスは、国内では既に終了しています。
2000年代に入って登場した第3世代「3G」では通信速度が高速化して、より大容量のコンテンツが使えるようになりました。
日常生活にスマホを普及させるきっかけとなった「iPhone」が、最初に日本へ上陸した時の機種(iPhone 3G)はこの世代です。
そして現在の主流なのが第4世代の「4G」。
スマホで通信をしていると、画面の上に「4G」という表示をよく見掛けますが、これがまさに4G方式で通信をしていることを意味しています。
なお、地方の山間部などでは4G方式のサービスが行われていないところがあって、そのような場所へ行くと3G方式のサービスに切り替わります。
5Gではこんなことができる!
本日9月20日から「5Gプレサービス」がはじまりました。
詳しくはこちら⇒https://t.co/ceMBEcLUJLこの「5Gプレサービス」を通して、5Gによって実現する世界を多くの方に体感していただき、2020年春に開始の5G商用サービスに向け、通信・サービスのさらなる進化をめざしてまいります。#docomo5G pic.twitter.com/VWcBkHUj8e
— NTTドコモ (@docomo) September 20, 2019
今年9月にNTTドコモがプレサービスを開始したのが「5G」。
その名の通り、第5世代の新しい通信規格で、2020年代の主流になると期待されています。
5Gサービスは、現在の4Gに比べて通信速度が速くなることはもちろん、通信の安定性も増します。
5Gによってできることは、スマホに留まりません。
例えば、クルマの自動運転。
これを実現するためには、走っているクルマどうしでデータのやりとりを行ったり、最新の交通情報を絶えずサーバーから受信したり、と高速大容量の通信が欠かせません。
この通信を安定して続けるために、5G方式の通信が必要とされています。
ほかにも、スポーツ観戦を複数のカメラアングルを同時に操って楽しむとか、応用範囲がかなり広い技術です。
まとめ
今回は、携帯電話の世代についてみてきました。
振り返ってみれば、90年代にはよくぞあのような機種を使っていたなあ…と思えるほど、携帯電話は急速に発達してきました。
当時の人が今のスマホを見たら「なんでボタンがないのに電話ができるんだ?」と疑問に思うことでしょう。
同じように、数十年後の人が今のスマホをみたら「よくぞこのような機種を…」と思うのでしょうか。
その頃の携帯電話がどうなっているのか、楽しみでもあり怖くもあります。